コンパスの豆知識
■ コンパスの使い方使い方の基本を学びましょう
・からだを北に向けてみよう
コンパスは針の先端の赤色が北を指します。
回転板の0度(▼印)が上になるようにします。
コンパスは体の正面にして胸の高さで水平に持ちます。
コンパスを持ったまま体を回して、0度(▼印)と針の先端が合うようにすれば体の正面は北を向きます。
回転板の0度(▼印)が上になるようにします。
コンパスは体の正面にして胸の高さで水平に持ちます。
コンパスを持ったまま体を回して、0度(▼印)と針の先端が合うようにすれば体の正面は北を向きます。
左図のコンパスは子供向けの野学校という商品です。
0度の方角は北のことを意味します。
すべてのコンパスワークは磁北を0度とし右回りに度数で表しています。
つまり、90度なら東、180度なら南、270度なら西を示すことになります。
これも慣れてくると理解しやすくなります。
0度の方角は北のことを意味します。
すべてのコンパスワークは磁北を0度とし右回りに度数で表しています。
つまり、90度なら東、180度なら南、270度なら西を示すことになります。
これも慣れてくると理解しやすくなります。
・行きたい方向を調べよう
地図に合わせることができたらどこか行きたい場所(目的地)を選んでみましょう。
地図の中で今いる場所(現在地)がわかっていれば目的地への角度を調べることができます。
地図の中で今いる場所(現在地)がわかっていれば目的地への角度を調べることができます。
1.現在地△から目的地◯に線をひきます。右図①のようにその線にコンパスを合わせます。
2.このまま回転板を回して回転板の0度(▼印)が針の先端に合うようにします。(図(2))
これで行きたい方向がセットされました。
3.地図からコンパスを離してみましょう。
地図もしまいます。コンパスをからだの正面にして持ち、回転板の0度(▼印)と針の先端がぴたりと合えば体の向いている方向に目的地はあります。(図(3))
2.このまま回転板を回して回転板の0度(▼印)が針の先端に合うようにします。(図(2))
これで行きたい方向がセットされました。
3.地図からコンパスを離してみましょう。
地図もしまいます。コンパスをからだの正面にして持ち、回転板の0度(▼印)と針の先端がぴたりと合えば体の向いている方向に目的地はあります。(図(3))
■ コンパスを使ってできること
・大体の時間を知る方法
太陽の方向に0度(右図の製品は▼印)を合わせます。
0度からコンパスの指針の先(北)を指す針の角度を15で割った数字が現在のおおよその時間になります。
右図は240度の方向を指しています。太陽と北のなす角は120度です。
120÷15=8、つまり、8時ということになります。
これは1時間で太陽がおおよそ15度移動することを利用した方法です。
(ただし、北を午前0時として計算しなければなりません)
季節によって1時間程ズレることがあります。
・腕時計を使って方角を知る方法
腕時計を水平にしての短針を太陽に向けます。
12時の位置と短針の指す目盛りの中間が南になります。
したがってその反対が北向きになります。
もう少し正確に方位を確かめるためには短針の先に細い棒を立てて影を作るか垂直に立ったものの影に時計の短針を合わせると測りやすいと思います。
是非一度お確かめ下さい。
12時の位置と短針の指す目盛りの中間が南になります。
したがってその反対が北向きになります。
もう少し正確に方位を確かめるためには短針の先に細い棒を立てて影を作るか垂直に立ったものの影に時計の短針を合わせると測りやすいと思います。
是非一度お確かめ下さい。
・輝く星から北を知る方法
北極星のある方角が北ということはあまりにも有名ですが、夜空に輝く星の中でどれが北極星なのかを判別するのは意外にも難しいことです。
北極星はひしゃくの形をした北斗七星(おおくま座の一部)やWの形をしたカシオペア座の近くに見つけることができます。
図のような位置関係にありますからこれらの星をたよりに探してみて下さい。
北斗七星は春から夏の夜空に、カシオペア座は秋から冬の夜空の頭の上に見ることができます。この2つの星座はいつでもどちらかが見えているので夜晴れていれば何時でも探すことができます。
北極星が見つかったらその下の方が北の方角です。
北極星はひしゃくの形をした北斗七星(おおくま座の一部)やWの形をしたカシオペア座の近くに見つけることができます。
図のような位置関係にありますからこれらの星をたよりに探してみて下さい。
北斗七星は春から夏の夜空に、カシオペア座は秋から冬の夜空の頭の上に見ることができます。この2つの星座はいつでもどちらかが見えているので夜晴れていれば何時でも探すことができます。
北極星が見つかったらその下の方が北の方角です。
・電池の強さを測る
図のようにリード線をコンパスに一回転巻きつけて電池に接続します。 強い電池と弱い電池では指針の動きに大きく差がでます。
こうして強い電池と弱い電池を見分けることができます。
こうして強い電池と弱い電池を見分けることができます。
■ 地球のお話
・地球は巨大な永久磁石です。
地球が磁石になっているからコンパスが使えます。
ではどうして地球が磁石になっているのか?というと地球の内部には電導体である鉄を主成分とした6000℃の液体(マグマ) があり、地球は自転しているから内部のどろどろとした液体も中心部や表面部ではずれて動いています。
難しくなりますが、そうすると鉄などを主成分としたもの擦れあって回転することで磁場の中で感応電流なるものが発生 します。磁場で電流が流れれば磁界ができあがり、この現象が地球の中で起っていることから全体が磁石になる。
こういった理屈が確証ある説のようです。
単純に考えると北極点にS極があり、南極点にN極があるために コンパスの指針は一定の方向を指すわけです。
ではどうして地球が磁石になっているのか?というと地球の内部には電導体である鉄を主成分とした6000℃の液体(マグマ) があり、地球は自転しているから内部のどろどろとした液体も中心部や表面部ではずれて動いています。
難しくなりますが、そうすると鉄などを主成分としたもの擦れあって回転することで磁場の中で感応電流なるものが発生 します。磁場で電流が流れれば磁界ができあがり、この現象が地球の中で起っていることから全体が磁石になる。
こういった理屈が確証ある説のようです。
単純に考えると北極点にS極があり、南極点にN極があるために コンパスの指針は一定の方向を指すわけです。
・北極点でコンパスはどこを向く
小学校の理科の問題にありそうですが、正解は「下を向く」です
これも図を見るとわかりそうですが、地球の回りを取り巻いている
地磁気は南極から宇宙空間を大きく回って北極へと入っています。
その地磁気ベクトルの水平方向の分力をわたしたちは南北として
認識しています。(実際には地球表面には垂直方向の分力も存在
しています)磁力の北極上での水平分力はなくなり地磁気の流れ
は垂直方向になります。すなわち地球を貫いた反対側に向かいま
す。だからコンパスは真ん中を指し下向きになります。
これも図を見るとわかりそうですが、地球の回りを取り巻いている
地磁気は南極から宇宙空間を大きく回って北極へと入っています。
その地磁気ベクトルの水平方向の分力をわたしたちは南北として
認識しています。(実際には地球表面には垂直方向の分力も存在
しています)磁力の北極上での水平分力はなくなり地磁気の流れ
は垂直方向になります。すなわち地球を貫いた反対側に向かいま
す。だからコンパスは真ん中を指し下向きになります。
■ 地球の軸の北(真北)と磁石の指す北(磁北)
・北を指さないって知っていた?
本当の北は北極点、地球が自転している軸のてっぺんにあります。 地図は球を平面にしたもの、すべての地図は北が上になっています。
ところが、コンパスの指す北(磁北)は、北極点(真北)と一致してい ません。ちょっとだけずれています。これはコンパスが狂っているのではなくすべてのコンパスが地球の特性影響でそうなっているの です。
ところが、コンパスの指す北(磁北)は、北極点(真北)と一致してい ません。ちょっとだけずれています。これはコンパスが狂っているのではなくすべてのコンパスが地球の特性影響でそうなっているの です。
■ 日本の偏差図
日本ではどのくらいずれているかというと、日本では約5度~10度西によっています。つまり、札幌では本当の北はコンパスの指す磁北より東に9度の方向、東京では同じように6度、鹿児島では5度の方向にあることなります。
国土地理院発行の地図には必ず磁気偏差が載せてあります。例えば「西偏6度50分」などと書かれていて真北よりも磁北は西に6度50分偏っているという意味です。注意する点は何度何分というのはすべて60進法のため6度50分は6.5度ではなく6度プラス60分の50、つまりほとんど7度としてみる必要があります。
国土地理院発行の地図には必ず磁気偏差が載せてあります。例えば「西偏6度50分」などと書かれていて真北よりも磁北は西に6度50分偏っているという意味です。注意する点は何度何分というのはすべて60進法のため6度50分は6.5度ではなく6度プラス60分の50、つまりほとんど7度としてみる必要があります。
フィールドで遊ぶ程度なら偏差修正の必要もありませんが正確に位置測定をする場合にはこの偏差は読まなければいけません。そうでないと正確な地図を持ってしてもコンパスと合わせることができません。では、実際に偏差を読みこなしたコンパスの使い方をオリエンテーリングコンパスを使って説明していきましょう。
コンパスは方位を知るために最も簡単な道具ですが、アウトドアの行動で使いやすく方位が簡単にセットできるオリエンテーリングコンパスが適しています。回転リングの目盛りは2°刻みなので細かな測定が可能です。
地図があれば広げて実践しながら読んでいただけると分かりやすいと思います。
それでは使い方を説明していきます。
それでは使い方を説明していきます。
■ まずは地図を正しく置くことから始めましょう
・基本中の基本は正置
「正置」とは読んで字のごとく地図を正しく置くことです。ただ地図を広いて置くと実際の北と地図の北(地図の上)とは一致していません。これをコンパスを使って一致させることを正置といいます。
・コンパスの用途は大きく3つ
1. 目標方向の確認・・地図でチェックしその方向に向かう
2. 目標物の確認・・・見えている目標物を地図で調べる
3. 現在地の確認・・・地図のどこにいるかを調べる
大きくわけると以上の3つです。
現在地も目的地も地図上でわかっている場合、現在地から目的地の方向は数値で○°と出すことができます。 仮にその場から目的地が見えなくてもその方向に進むことはできます。また、旅先で壮大な景色に直面したとき山岳の名前を確実に調べることもできます。これらのことを繰り返せば現在地を見失った場合でも自分 のいる場所を確認することもできます。
以下は南アルプスのオートキャンプ場から実際の景色に基づいて1.2.3.を説明していきます。
2. 目標物の確認・・・見えている目標物を地図で調べる
3. 現在地の確認・・・地図のどこにいるかを調べる
大きくわけると以上の3つです。
現在地も目的地も地図上でわかっている場合、現在地から目的地の方向は数値で○°と出すことができます。 仮にその場から目的地が見えなくてもその方向に進むことはできます。また、旅先で壮大な景色に直面したとき山岳の名前を確実に調べることもできます。これらのことを繰り返せば現在地を見失った場合でも自分 のいる場所を確認することもできます。
以下は南アルプスのオートキャンプ場から実際の景色に基づいて1.2.3.を説明していきます。
1.目標方向の確認・・向かう場所への方角をコンパスにインプットしてみましょう
2.目標物の確認・・あの山の名前はなんなのかを調べます
3.現在地の確認・・自分のいる場所を調べます
1.2.のステップを踏むともうお解りかと思います。前述の応用で判定することができます。見えている2点 の角度を割り出し地図にインプットします。その交点を求めれば現在地の予測はつきます。
(1)正置 最初に行います。
(2)目標に向く 自分が判断できる山頂(地図で名前のわかる山)にからだを向けその角度をだします。
(3)地図に書く 正置した地図にコンパスを置きます。地形図上の山頂(目標)にコンパスの辺をあてがいます。 山頂(目標)を中心にコンパス本体を回しコンパスの磁針先端と回転板のNが合ったところに線をひきます。 他の山頂など(目標)を探し(2)(3)の作業を同じ要領で繰り返し交点を求めます。これが現在地です。
(2)目標に向く 自分が判断できる山頂(地図で名前のわかる山)にからだを向けその角度をだします。
(3)地図に書く 正置した地図にコンパスを置きます。地形図上の山頂(目標)にコンパスの辺をあてがいます。 山頂(目標)を中心にコンパス本体を回しコンパスの磁針先端と回転板のNが合ったところに線をひきます。 他の山頂など(目標)を探し(2)(3)の作業を同じ要領で繰り返し交点を求めます。これが現在地です。